こんにちは、Knit BRANCHのtomoです。
前回に引き続き、級ごとのポイントを、実際に受検するにあたって勉強したことや受検後の反省などを踏まえてまとめていきます。
実際に受検する際には、最新情報を下記協会にて確認してくださいね。
編物検定4級に合格するために
4級からは試験時間も長くなり、理論も実技も内容がぐっと濃くなります。審査基準は「毛糸編物の基礎的な知識と技能を持ち、実技欄に示された程度の作品の製作ができる」となっており5級と同じですが、実技は1時間30分が2回分あり、それだけでも内容の差を感じます。
では実際にどんなことが試験範囲なのか紹介します。受検に向けては、受験の手引を取り寄せ、それに沿って勉強を進めてくださいね。
4級の理論
JIS記号、用具、編ゲージ、被服・小物の名称、色彩の基礎知識が含まれます。JIS記号の範囲も広がり、色彩の内容が深くなります。
では、スタート!
4級理論のツボ
①JIS記号は実技に出ているものは必ず覚えよう。
JIS記号は全部で74種107記号あります。その中で5級・4級の手引に使われているものが試験範囲となっています。実技の練習をしているときに出てきたものは、すべて覚えましょう。余裕があれば、巻末に載っているJIS記号に目を向けてもいいかなと思います。4級の受検を準備している間には、検定に必要なもの以外に、例えば編み物本を見たりして、編みたいものが出てくると思います。ついでに覚えておけば、その編み物にも、この先の受検にも役立ちます。
②色彩は配色カードを購入し、色を確認しよう。
5級では[参考]となっていた24色相色環が出てきます。手引を購入したままでは、色はついていません。必ず、配色カードも一緒に購入して、切って貼りましょう。それぞれの色の名前も、紛らわしいものもありますが、覚えておくといいと思います。色の三属性について理解する必要があり、明度・彩度の違いによる色のイメージをつかみましょう。色彩は級が上がるごとに詳細になっていきますから、しっかりと!
4級の実技理論
4級から学科試験では、理論の部と実技理論の部が分かれ、二つの筆記試験があります。実技理論の部では、実技の内容が筆記試験の形で出題されます。
4級実技理論のツボ
①実技の内容の中で、実技の試験に出題しにくいところに要注意!
4級の棒針編では、JIS記号そのままの編み方とそれを組み合わせた編み方(ガータ編やかのこ編など)が出てきます。編み方の名称は正確に覚えましょう。
また、止め方やとじ・はぎなどが出てきます。練習する時に、手引に載っている操作図を見ながらするといいと思います。実際の試験では、操作図からとじはぎの種類を問われたりしています。すくいとじとコの字とじの違いなど、細かいところにも目を向けてくださいね。
最後に、1目ゴム編み止め。ここもつまずきやすいところだと思います。ここがあいまいだと、2目ゴム編みの時にはさっぱり?ということになりかねません。しっかり身に着けておいたほうがいいですよ。
次に4級のかぎ針編ですが、棒針編みと同様、組み合わせた編み方(玉編や松編など)が出てきます。ここも編み方の名称は正確に覚えましょう。簡単なモチーフも載っているので、編んでみるといいですよ。
もう一つ、斜線・曲線の減らし方もポイントの1つでした。細編みや長編みなど高さの違いを利用して、なめらかな曲線にしていきます。編み図として書けること、実際に編めること、両方を身につけたいところです。
最後に4級のアフガン編です。こちらは基本的な編み方と、とじ・はぎなどです。JIS記号も編み方の名称も、棒針編みと間違えてしまいそうなところがいくつかあります。アフガン編の長編目のJIS記号には頭の横線がないし、棒針編みの表編に似ている編み方は表編目となっています。あらかじめ似ているものを見つけておくといいかも。まぎらわしいところは出題されやすいところでもあるので、気を付けてくださいね。
②受験の手引は、すみの方までしっかり見ておこう
手引の最後のほうに出てくる刺繍のステッチと被服と小物の名称も試験の範囲です。被服や小物の名称では、普段使わないものも含まれるので、確認しておいた方がいいですね。例えばプルオーバーっという言葉、私は使っていませんでした。セーターじゃないのねって感じです。ちなみにプルオーバーは、前後に空きがなく頭からかぶって着るものの総称、セーターは編物の上着の総称、だそうです。
長くなってしまったので、実技についてはまたの機会にします。
4級の内容を理解しておくと、あとが楽です。しっかり対策して下さいね!
続いて、3級についてはこちら。
[編物検定]3級に合格するために
編物検定のこと、こちらにまとめています。
カテゴリー・編物検定
実技の試験では、こちらの糸を使いました。
プリンセスアニーが細すぎるという方には、こちらもおすすめ。