こんにちは、Knit BRANCHです。
靴下の編み方はいろいろありますね。はき口から編んだり、つま先から編んだり・・・かかとの編み方もたくさんあって全部試してみるのは大変(^-^;
(2019/2 10種類試してみましたーの記事はこちら⇒ 靴下のかかと編み方。10通りを編んで比較。)
今回は、Knit BRANCHでまず編んでほしい、基本の靴下の紹介です。編み物する上で必要なテクニックが色々つまった靴下です。決して簡単ではありませんが、靴下を編みながら編み物の知識を深めることができる、そんな靴下です。
出てくる編み物テクニック
- 後からほどけるかぎ針で作る作り目
- マジックループで輪に編む
- 2種類の引き返し編み
- 減らし目
- メリヤスはぎ
- 作り目をほどきながら拾う
- ゴム編み止め
- 編み方は表目、裏目のみ
用意する道具と材料
80㎝輪針5号または5本針
かぎ針5/0号
並太毛糸100g
とじ針
作り目に使用する別糸(編み出し糸が便利)
かかとを編むときに使用する印用の糸またはマーカー
難しいテクニックは分かりやすい動画を紹介しています。何度も見ているとできるようになりますよ。
がんばって編んでみてね!
それではスタート!
靴下の編み方ー基本編ー
今回は靴下を編んでいく手順を中心に紹介します。編み図の中の①~⑧の順に編めば完成です。
①かぎ針と棒針であとからほどける作り目を編みます。
今回の靴下では、はき口から編みます。あとからほどくので、編む糸とは別の糸を使って作り目を作ってください。棒針は5号、並太毛糸を使用しています。作り目の目数は40目にしました。今回はマジックループのテクニックを使用しているので、80㎝の輪針を使用しています。
作り目のやり方が分からない時はこちらの動画が参考になります。
かぎ針で棒針に編みつける作り目|棒針編み(編み物記号)|編み物基礎|動画|手編みと手芸の情報サイト あむゆーず
必要な目数を編み付けたら、糸を10セントほど残して切り、かぎ針を引いて目を引きしめます。
今回はaddiの80㎝輪針を使用しました。均等に2本に分けます。棒針を5本使う編み方でも、もちろん編めますよ。
②増減なしで足首部分を編みます。
輪針の場合は向こう側の針を伸ばしてきて、手前の針の目から編みます。
手前の針の分を編み終えたら、向きを変え
ループに移動していた残りの目を針に通します。この時、目を移動させるというより、針を戻していくとスムーズですよ。
続けてぐるぐると編んでいき・・・好きな長さまで編みます。はじめから段数を決めていてもいいし、様子を見ながら好きな段数に決めてもいいと思います。その場合は、もう片方も同じ長さで編めるよう、段数をここでメモしておきましょう。(今回は20段編みました)
切り替わり部分が見やすいように、白い糸で1段編んでいます。通常は色を変える必要はありません。この後かかとを編みますが、1回でうまく編めるか自信がないときは、この時毛糸を1本、棒針に沿わせて通しておきましょう。リセットラインと呼んでいます。この先うまくいかなかったときにほどいても、この段までしかほどけないため、やり直しが楽になります。
ここまででマジックループの編み方が分からない時は、こちらの動画が参考になります。
「匠」輪針-Sで編む マジックループの編み方 | 手作りムービー | 手作りの基礎 | クロバー株式会社
③かかとを編みます
かかと部分は引返し編を使って編んでいます。 今回は2目ずつ編み残す引返し編みを3回おこない、段消しをしてから編み進む引返し編みを3回しています。
かかとの編み方は長文なので、2ページに分けて別ページにまとめました。かかとを編むときに参考にして下さい。
前半の編み残す引返し編が終わるとこん な風に丸みが出ます。
後半の編み進む引返し編が終わると、すっかりかかとができあがります。
かかと部分が終わるとこんな風にかかと分の角度が付きます。ここでも切り替わり部分が分かりやすいように、白い糸で1段編んで目印にしています。個々も通常は色を変える必要はありません。かかとがうまくいったら、ここにもリセットラインを入れてもいいですね。
④休ませておいた甲側も続けて編み進みます
足首部分と同様、ぐるぐると輪に編んでいきます。かかとのある裏側はこんな感じで盛り上がっています。
甲側はこんな感じです。まっすぐ部分は34段編みました。
⑤つま先部分を目を減らしながら編みます
ここは編み図どおりに減らしていきます。右上2目一度と左上2目一度を使っています。輪にしたまま編んでいくので、2目一度どうしは隣り合っています。少し丸みを持たせるため、初めは1段おきにその後は毎段減らしました。
つま先を減らしながら時々はいてみるとピッタリに仕上がります。つま先をとがらせたいときは減らし目の段を増やしたりして調整してください。試せない場合は、かかとからつま先までの長さを靴のサイズから2-3センチ短くしています。
⑥つま先のメリヤスはぎをします
残った目をメリヤスはぎではいで、つなぎます。 メリヤスはぎのはぎ方は別ページでまとめています。つま先まで進んだらこちらのページを参考にしてください。
はぐ前はこんな風になっています。
はぎ終わるとつま先ができました。
ここまででこんな感じです。くつ下の形ができてきました。
⑦作り目をほどきながら目を拾い、ゴム編みを編みます。
作り目をしたところを拾って、反対方向につまりふくらはぎに向かってゴム編みを編みます。
まずは目を拾います。最初にかぎ針で作り目を編んだところです。くさりの編み目の向きに注目してください。くさり編みの最後の目の方から棒針で拾います。ここからはゴム編みを編むので、針は本体部分より2-3号細いものに変更します。今回は2号を使用しました。
裏を見て、戻る方向に拾っていきます。向こう側から手前に1目ずつ針を通します。拾いにくい場合は、作り目をほどきながら拾うと、拾いやすくなると思います。拾った目数は必ず数え、最後のひと目も忘れず拾いましょう。今回はゴム編みも1周40目です。
拾い方が分からない時はこちらの動画が参考になります。
拾い目(作り目を解いて拾う)|棒針編み(編み物記号)|編み物基礎|動画|手編みと手芸の情報サイト あむゆーず
ゴム編みを編むとこんな感じです。今回は2目ゴム編にして、最後の1段だけ1目ゴム編にしました。この後ゴム編み止めをしますが、2目ゴム編み止めは慣れないと難しいからです。もちろん慣れてきたら、そのまま2目ゴム編みで大丈夫です。今回は10段編みました。
⑧ゴム編み止めをして片足分が完成、もう片方も編みます。
ゴム編み止めしたところが見やすいように、白い糸でゴム編み止めをしてみました。1目ゴム編みに切り替えているところの裏目の線が気になる方は、最後の段もそのまま変えず、2目ゴム編み止めをしてください。
ゴム編み止めが分からない場合はこちらの動画が参考になります。
1目ゴム編み止め(わ編み)|棒針編み(編み物記号)|編み物基礎|動画|手編みと手芸の情報サイト あむゆーず
上から見ると、こんな風にハの字に糸が並びます。残った糸は裏側で縦方向に目をすくい、ほどけないようにしてから糸端を切ります。
できあがり
片方が、できあがりました。これを基本の靴下にしています。細かい目数や段数は、編み図には入れていません。使用する糸や針によって変わってしまうからです。どのように目数を決めていくのかは、またの機会に。


参考までに(靴が23㎝の方なら)
並太毛糸を5号針を使用した場合
- 作り目は40-44目
- 足首部分は8センチ編み
- かかとの後、つま先まで輪に編んだ部分が13-14㎝
- その後つま先まで編み図どおり
- ゴム編みは針を2号に変えて、3センチ
こんな感じかな。
靴下を編むときに使用している編物用品
輪針 マジックループで編むときは80㎝が使いやすい
短針 ハマナカから靴下用の短い棒針が発売中!
編み出し糸 糸割れがないからほどきやすいです
おすすめソックヤーン 太いから初めての靴下編みにちょうどいい
こちらもナイロンが入ったソックヤーン。ちょっとお高くて、まだ買う勇気が出ないけど
作り目を編むときに使用したかぎ針はこちら
今回は靴下を編んでいく手順の紹介でした 。
それでは、また
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