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[編物検定]毛糸1級に合格するために。今回は毛糸1級の理論。

 

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こんにちは、Knit BRANCHのtomoです。

 

 

 

今回は編物検定1級の理論についてです。いよいよ、このまとめも1級まできました。引き続き、受検するにあたって勉強したことや受検後の反省をふまえてまとめていきます。
実際に受検する際には、最新情報を下記協会にて確認してくださいね。

毛糸・レース編物技能検定試験運営、日本編物検定協会

  

編物検定1級に合格するために

 1級の審査基準は「毛糸編物についての高度の専門的な知識と技能を持ち、実技欄に示された程度の作品の製作とその指導ができる」となっています。2級までと大きく違うのは、最後についている『その指導ができるという部分ではないでしょうか。今までの技術を学ぶ側から、次はその技術をを伝える側にということで、手引の内容も幅広く編み物への探求心をそそられるものとなっています。夢中になれることが上達、また合格への近道だと思っています。時間を惜しまず、受験最後となる1級の勉強を楽しみましょう。

 

では実際にどんなことが試験範囲なのか、紹介します。受検に向けては、「受験の手引」を取り寄せ、それに沿って勉強を進めてくださいね。

 

 

 

ではスタート!

 

1級の理論

被服、デザイン、用具、用語となっています。2・3・4・5級の内容は理解されているものとされているので、しっかり復習しておきましょう。巻末のJIS記号・24色相色や色調表(トーン表)も確認してくださいね。

 

f:id:amimono-seikatsu:20180216123921g:plain1級理論のツボ

①出題パターンを把握しよう

級によっては、問題数が限られているからか、その年により出題される内容が変わってきますが、1級は問題数も多いため、出題パターンはおおよそ決まっています。具体的には、歴史・実技理論より・JIS記号・デザインと色彩・スタイル画の大問で5ないし6問となっています。ここまで進んできた方なら、スタイル画を除き過去問を解いてみるとおおよその傾向はつかめると思います。出題傾向を確認しながら、手引の勉強を進めましょう。

 

②問題1:歴史は流れと各国の特色

問題1でよく出題される歴史です。編み物の発生から発達、各国の特色などが含まれます。日本における編み物の歴史も含まれますが、海外に比べ歴史が浅いことに驚きました。

 

例年の問題はこんな感じです。

編物からフェルトを作ることが発明され、ベレー帽が盛んに作られた国➡スペイン

イタリアのフローレンス(フィレンツェ)、フランスのパリにできた商工業者の同業組合➡編物ギルト

大名たちの刀のさやのおおいや足袋形の靴下などに使われた➡メリヤス

というように、歴史に関する文から言葉を選んでいきます。

 

「受験の手引」にある歴史のページは、読み物としてもおもしろく興味深いものです。過去問で傾向を知ったうえで繰り返して読んでいると、おおよその内容は覚えられると思います。ただ、ここ最近の中で、この年は大変だったなと思われる年がありました。平成26年度の問題ですね。その年の歴史の問題は、選択肢がすべて年代でした。

エジプト王朝時代➡紀元前3000年 これはまだ分かりやすいですね。

ほかの選択肢は12・16・17・18世紀などとなっています。問題数よりも選択肢は多いので、ある程度の歴史の流れを覚えているという程度だと、迷います。この過去問を見ていたので、私は手引の内容を年表にして覚えました。世界も日本も同じ表にまとめておくと、つながりが分かりやすかったです。 

 

③問題2:実技理論より出題(カラー・スリーブは頻出です)

問題2は実技理論からの問題と被服生活から出ています。ここは2級と同じような問題形式で、説明文からカラーやスリーブの種類を答える問題になっています。ドルマンスリーブとラグランスリーブとかオープンカラーとオブロングカラーなど、試験の緊張感の中だと間違えやすい問題もあるので、気をつけましょうね。

 

④問題3:JIS記号…記述ですよ

ここも2級とほぼ同じです。記述問題ですので、うっかりミスのないように確実に得点しましょう。ねじり引上げ目、長編み5目のパプコーン編目や細編み3目編み入れるなど少しひねった、なおかつ長い名称の問題がよく出ています。

 

⑤問題4と5:デザインと色彩より出題

デザインでは構成要素、色彩では配色、について手引にまとめられています。デザインの問題では、説明書きと図、配色の条件に適した色の組み合わせをしっかり覚えていると解ける問題になっています。リズムやグラデーション、アクセント、セパレーションなどが図で表されていて、適した文章を選んだり、名称を答えたりします。

1級になって、2級までと異なる点は、色の表現がp6というようにアルファベットと数字のみで表されているところですね。今まではそれに加えて、うすい黄みの橙などと記載されていました。「受験の手引」で勉強する時には、もちろん配色カードを貼って覚えますが、当日の試験問題に色カードは貼ってありませんし、カラー印刷でもありませんから、おおよその色をイメージできるようにしておいた方がいいですね。

さらに大切なのは、色の組み合わせでしょう。グラデーションなら同トーンで、色相を等間隔にとったもの(例:v1、v24、v23)や色相が同じで明度を変えたもの(p8、ltg8、g8、Gy2.5)、がありますし、セパレーションなら3色の真ん中に無彩色がきます。24色相色環やトーン表を思い浮かべながら覚え、試験当日も迷ったらざっとトーン表を書いたりすると自信をもって問題がとけると思います。ただし、次のスタイル画も含めて30分の試験時間ですからね、てきぱきと問題は解いていきましょう。

 

 長くなってきたので、スタイル画は次回にします。

 

 

 

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