こんにちは、Knit BRANCHのtomoです。
先日 本屋さんに立ち寄ったら、手芸コーナーもすっかり春から夏へ。中でもプラントハンガーの作り方の本が多く並んでいました。プラントハンガーの多くは、マクラメ・レースと呼ばれている「結び」のレースでできています。
このマクラメ・レース、編物検定の手引にその歴史が載っていますので、紹介します。
マクラメはアラビア語で縁飾りという意味で縁飾りとして使われていました。原始時代に織物が作られてのち、端の始末のため縦糸を結ぶことを考え出してから発展したもののようです。中世期になって、アラビアでマクラメ・レースとしてらくだの鞍布の端や、麻袋の房などに盛んに用いられ、ヨーロッパをはじめ各地に普及しました。
日本でも古くから檜扇(ひおうぎ)の房結びやお正月の馬の飾り、縄のれんなどに七宝結びが用いられています。
歴史は古いですね。確かに絨毯の端など、飾り結びになっているものがあります。日本でよく見かける七宝結びは、プラントハンガーに使われているものとは少し違って複雑に見えますが、同じ仲間なんですね。
さて、プラントハンガー、インテリアとしても気になります。ぶら下げることで空間を有効に使えるし、お部屋の中やテラスに広がりを感じます。床に置いた観葉植物とはまた違った楽しみ方ができますね。何しろこれが下がっていると「かっこいい!」と思うのは私だけでしょうか…
マクラメは結ぶだけで、プラントハンガーを作ることができます。本もたくさん出ているので、気になるものを紹介します。
自宅にあるのは
「マクラメ ハンギング (別冊PLUS1 LIVING)」
2015年発行なので、少し前のものになりますが、プランツハンガーonlyの本です。はじめに結び方、続いて作り方のコツとポイント、そして22種類+アレンジ5種類が掲載されています。難易度表示がされているので、作る時の気合と経験によって選べます。プランツハンガーなので、すべて植物を飾った状態の写真が載っていますが、マクラメの素材と結び方、観葉の姿がピッタリ。一つ一つが作品になっていて、みごたえがありますよ。
なんと平結びだけで作れるなんていう本もありました。
「 平結びだけで作れるマクラメ・プラントハンガー&雑貨」
こちらはプラントハンガーが半分、他に雑貨が半分くらいの構成で、ボトルカバーやリース、フルーツを入れるバッグなどの作り方も載っています。よりマクラメを身近に感じ実際に使えるアイテムが色々あって、おもしろそうだなっと思いました。平結びって何?という方もすぐに慣れると思いますよ。
逆にさらに大きいものに挑戦したいという時には、この本でしょうか?
「マクラメ・インテリア 結びでつくるBOHOスタイル」
ボヘミアンなテイストを取り入れてインテリアを自由に楽しむ「BOHOスタイル」。そのお部屋にぜひ取り入れたいアイテムが多く載っています。出版社からのコメントも
タペストリーやスクリーンなど、マクラメの本格的な大物作品を取り上げた、ほぼ類書のないハウツー本です。
とあるように、プラントハンガーや小物を超えた、マクラメにどっぷりはまれるアイテムが載っています。具体的には、タペストリーやスクリーンなど。大きくなると難しいかといえば決してそうではないので、作業スペースのある方、コツコツ頑張れる方、そして、飾りたいと思う作品とそれを飾る場所がある方、ぜひ挑戦してください!プランツハンガーの結び方も凝ったものが載っているので、他の本では物足りないという方にもおススメです。私もマクラメシリーズ2冊目を買うならこれ!ですね。
(ちなみに、「BOHOスタイル」とは…自由奔放な「ボヘミアン」とニューヨークのソーホーの創造性「ソーホー」を合わせたインテリアスタイルを指すそうです。)
夏に向けて、リビングや玄関、ベランダなど、ちょっとしたスペースを見つけて飾ってみたいですね。自分で作れば、長さの調整などもできてピッタリのものが仕上がりますよ。6月頃になると、今年の新刊も出ると思います。
ひもなどの素材・パーツは「メルヘンアート」から色々出ていて、通販もあります
「メルヘンアートストア」
手芸店などものぞいてみてくださいね。
参考写真(amazon完成品販売ページより)
タペストリー
プラントハンガー
紹介した本はこちら
マクラメ・レースの紹介でした。
編み物を身近に感じていただけたら幸いです。
編み物本の紹介ページはこちらにも
カテゴリー・編み物本
本屋さんで見つけた素敵な編み物本「野の花コサージュ」そして「ルナヘヴンリィの小さなお花の動物たち」
かっこいいニットを編むなら「ニット男子」