こんにちは、Knit BRANCHです。
最近は日も短くなってきました。朝、早起きすればまだ暗く、夕方の訪れも早くなったなぁと感じます。暑い日寒い日色々ですが、やはり仙台はもう秋ですね。
今回は棒針編みで編み込みをするときの、糸の渡し方のポイントについてまとめます。
編み込み模様とは、裏側で糸を渡しながら、2色以上で編む模様です。写真はカーディガンを編むために試し編みをしているものです。
編み込み模様を編むときのコツ
今回は横に糸を渡す編み込みで、かつ、1段を2色で編む場合の編み方です。編み込みのポイントは2つあると思っています。
①糸は平行に渡す
編み込みをしていくうえで、難しいと感じるポイントは糸のさばき方ではないでしょうか。どんどん編んでいくうちに、糸が絡んできて、仕方なく糸を切って続きを編むということはありませんか?
裏を渡っている糸が上になったり下になったり、行ったり来たりしていては糸がからんでしまいます。これからは、2色の糸を上の糸、下の糸と決めてから編みましょう。
2本の糸が平行になるように、上を進む糸、下を進む糸をそれぞれ決めておきます。例えば上の模様の場合、白は常に上を進み、模様を作っている糸が下を進んでいます。
②片方の色がもう片方より目立つということを知る
もう一つのポイントは、模様の出方が、編み方により変わるということです。
同じように糸を引き編んでいても、裏を渡っているときに上を進むのか下を進むのかによって、模様の出方が変わります。もっとはっきり言ってしまえば、下を渡る糸の方がよりはっきり見えると思います。どうしても上の糸の色の方が目が詰まってしまい、ほんの少しだけ目が小さくなってしまうからです。
そのため、目立たせたい色を下に、地糸(背景となる色)を上にしましょう
私はそれぞれの糸を右手と左手に分けて編んでいるので、左手に目立たせたい色をかけて編み、地糸を編むときは右手で編みます。
編んでみるとこんな感じです。
普段左手に糸をかけているので、途中までは地糸となる紺色を左手にかけていました。何となく模様がはっきりしないな、おかしいなということで気が付き、途中からかける糸を反対にしたところ・・・
黄色で囲んだところのように、模様がよりはっきり出るようになりました。
試し編みなので、途中で上下を変えていますが、実際に編むときは統一感が出るよう、一度決めた位置は変えないようにしましょうね。
セーターの身頃など往復で編むときは、表から見て編むときも、裏から見て編むときも、糸の上下の位置は変えずに編んでいきます。
裏はこんな感じで糸が渡ります。
表から見ると、配色糸が目立ちますが、裏からは逆に白の地糸がよく見えています。カーディガン用なので、少し編み目はゆるめです。例えば手袋なら、もっと細い針で細かくぎゅっと編んでみてもいいのかなと思います。糸に結び目があるのは、試し編みということで(^^;
初めて編み込み模様を編む時は、帽子など表だけを見ながら編むものに挑戦すると編みやすいですよ。並太くらいの糸をいつもより細い針で編んでみると、編み目が詰まり模様もくっきりして、編み込みのおもしろさを感じていただけるのではと思います。
まずは試し編みをしてみましょう。裏に渡る糸が均等になるように、ちょっとだけ気をつけながら。
編み込みで編んだものは糸が2重にわたり、ふっくらとして暖かいです。寒い冬に向けて、編んでみませんか?
今回はパピーのシェットランドを5号で編んでいます。糸割れも少なく色も豊富で、編み込みに使いやすい糸です。
もっと細い糸を使うなら、パピーのブリティッシュファインもおすすめ。ウェアではなく手袋などにちょうどいいと思います。肌触りはシェットランドの方が柔らかく、こちらはブリティッシュエロイカに似ています。
今回試し編みをしていた編み込み模様のカーディガンは、こんな風になりました。
今回は編み込み模様を編むときのポイントでした。
それではまた。