Knit BRANCHの編み物ブログ+

編み物ブログの予定ですが、内容が編み物以外にも広がりつつありますm(__)m

編み物でゾーンに入る?ゾーンまでいかなくともフローはあるかも・・・

 

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こんにちは、Knit BRANCHです。

 

以前、ニットカフェで、集まって編んでいるときにこんなお話をいただきました。

「皆さんで編んでいる姿を見ていると、ゾーンに入っている感じですね」と。

 

何となく聞いたことのある「ゾーン」という言葉、スポーツの世界で使われているイメージです。気になり調べてみると、「ゾーン」という言葉と共に「フロー」というものもあることが分かりました。

 

調べている中で、これは分かりやすいと思ったのが、茂木健一郎さんのブログの1ページ。

茂木健一郎 公式ブログ - フローとゾーン - Powered by LINE

一部引用させていただき、編み物ならきっとこういうことなんだなと思うところを、少し書いてみたいと思います。

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編み物の中にあるフロー

チクセントミハイの「フロー」は、最高に集中した状態である。集中しているが、リラックスしている。そして、最大のパフォーマンスを発揮する。 

「フロー」とは、心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱された、精神的な状態を表す言葉。引用したブログにもある『集中しているが、リラックスしている』というのは、編み物をしていると時折感じます。目数を数えたり、編み図通りに編もうと集中しながらも、その一方ではリラックスして編み物を楽しんでいる。両立してうまくいっていれば、もちろん気分もいい。

 フローにおいては、時間の経過を感じない。自分を忘れる。また、行為自体が報酬となる。このパフォーマンスをしたら成績が上がるとか、メダルがもらえるとか、行為を手段としてとらえるのではなく、行為自体が目的となるのである。

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、もうご飯の時間になっているとか、夜中まで編んでしまって寝不足だなとか、ついつい編みすぎてしまうことはありませんか?

一方、資格を取るための課題として期限付きで編んでいるとか、販売するためにいくつ作ると決めているとか、できあがったものに対価があると分かっていると、この「フロー」な状態になることは難しいのかもしれませんね。

フローに至るためには、今直面している課題と、自分のスキルが一致しなければならない。課題がスキルよりも高ければ不安になる。課題がスキルよりも低いと、退屈する。自分のありったけのスキルを駆使して、全力でやってようやくクリアできるくらいの課題がよい。

フローに至るためには、どうやら、難しいのもダメ、かといってやさしすぎるのもダメ、ちょうどいいか少し上くらいの作品がいいようです。

編み始めのころなら、メリヤス編みの模様の入っていないマフラーでも、表編みをしたり、裏編みをしたり、そして糸を割らないようにと集中力が必要です。慣れてくれば、そこにリラックスが加わり、フロー状態になると思います。

しかし、ある程度編めるようになってくると、当然それでは退屈ですよね。交差模様が入っていたり、目を増やしたり減らしたりと変化のある編み図を探したくなります。

そうして編み始めた、少し難しいかなと思っていた模様も、繰り返し編んでいるうちに慣れてきますから、これまたフロー状態になれそうです。

編み物においては、それほど極めていなくても、何を編むかによって誰でもフローを体験できそうです。そしてフロー状態で編むことにより、知らず知らずの間に上達していたとなったら、なんだかうれしいですね。

さて、フローとほぼ同義で使われることの多いのが、「ゾーン」という言葉である。フロー=ゾーンというとらえかたが多いが、両者を区別するのも有益であるように思う。フローの最高の段階を「ゾーン」と呼ぶことにしてはどうか。
最高に集中して、しかもリラックスしているフローは、比較的日常的に起こすことができる。一方、アスリートのキャリアの中でも、2、3度しか訪れない、最高のメンタルを、「ゾーン」と呼ぶことにすると、スペクトラムが正確に記述できるように思う。

 最初に「ゾーン」という言葉をかけてもらったときに、なんだか大げさな感じがしたのは、フローな時間はあっても、ゾーンとはちょっと違うなと感じたからだったんですね。

その時の状態は、集まって編んでいるときには時折ある現象で、ものすごく特別かといわれればそうではなかったから。

 

何が起こっていたかというと・・・

 

集まって編めば、まずはおしゃべりです。

「何編んでいるの?」とか

「前回編んでいたのは、できあがった?」とか

編み物とは関係なく

「そろそろタイヤ交換だよね」とか

そして一通り話した後、すっと編むことに入っていく時間があります。

それぞれが、目の前の編むことに集中し、それぞれのタイミングでコーヒーを飲みながら、また編み物の世界に戻っていく。

きっと皆さん、集中しながらもリラックスしていたと思います。

 

レッスンとは別に、ニットカフェをしているのは、こういう時間を共有したいからなんだなと今回思いました。いつもご参加いただき、本当に感謝しています。

 

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