こんにちは、Knit BRANCHです。
今回は、棒針編みのお話です。
セーターを編んでいて、できあがってからサイズが合わず後悔したことはありませんか?
小さいのは当然ながら困ってしまいますが、大きすぎるのも、せっかく編んだのに似合わないなと気になります。
本に載っている編み図を自分のサイズにアレンジすることも重要ですが、まずは、狙っているサイズ通りに編めるようになるといいですね。
今回は本に載っているサイズ通りに編むために行っていることをまとめます。
サイズ通りに編むために
ゲージとは…
10㎝の中に含まれる目数と段数のこと。もちろん日本以外では、センチではなくインチ表示の場合もありますが、ある決まった長さの中に含まれる編み目の数ということには変わりません。糸のラベルにも標準ゲージが載っているので、試し編みをするときの参考になりますね。
試し編みをする
糸に載っている標準ゲージや編み図の説明の中にあるゲージを参考に、15センチ幅くらいになるように目を作って編み始めます。
つまり、標準ゲージが20目だったら30目くらい目を作って編み始めるという具合です。
おおよそ長さ15センチくらいまで編めたら伏せ目をして針からはずします。ピンにとってもいいですね。軽くアイロンの蒸気を当てたいので、針にかけたままというのは、おすすめしません。
ゲージをとる
無理に伸ばしたりせず、裏から蒸気を当てます。
編みあがった時には蒸気を当てたり、水通しをしたりして仕上げると思います。
同じ状態でゲージをとることにより、仕上げをしたときにサイズが変わってしまうということを防ぎます。
しっかり乾いたら、10㎝の中に何目あるのかを数えます。段数においても同様です。縁からはかるのではなく、中央あたりの編み地が整っているところを数えます。
本に記載されているゲージと比較する
※ 目数のことも段数のことも、考え方は同じなので、以下目数のみについてまとめます。
編み図に指定されている目数が20目だったとき、試し編みをしたときには3通りのパターンが考えられます。
- ちょうど同じ目数になった
- 指定よりも多くなっている(20目のところ22目になったなど)
- 指定よりも少なくなっている(20目のところ18目になったなど)
指定よりも多いということは、目が詰まっているということになり、指定よりも少なくなれば目がゆるくなっているということです。
この時、例えば20目編んだとすると、同じ20目でも長さは赤い線のようになってしまいます▼
目がゆるい(ゲージの数字が小さい)場合はできあがりが大きくなり、目が詰まっている(ゲージの数字が大きい)場合は、できあがりが小さくなってしまいます。
目数が少しだけ違うとき
使っている棒針を変更して、ゲージに近づけます。
目数が多くて詰まっているときは太い針に変え、目数が少なくてゆるいときは細い針に変更します。1号で5%、2号でだいたい1割分は無理なく調整できます。
針を変更して、編み図に載っているゲージと同じになれば、その針で編むことにします。
目数が大きく異なるとき
編み図に載っている糸と同じもので編む場合は針の変更でうまくいくことが多いのですが、糸が違う場合は、それでも合わないということがあります。
針の太さを極端に変えてしまうと、編み目が不揃いなるので、目数が大きく異なる場合には編み図の目数を変更することになります。
編み図の変更までできるか自信がないうちは、指定された糸、もしくは似たような糸で編んでみることをおすすめします。
試し編みしたものは
ゲージをとるために試し編みしたものは、作品ができあがるまでほどきません。
時々、編んでいるものが、試し編みをしたものと同じように編めているのかを確認しながら、編み進めます。
多めに糸を購入した場合には、試し編みしたものと糸のラベルとを一緒に保管し、記録として残しましょう。気に入った糸は、また編んでみたくなるものです。
試し編みしたものも使う場合は、最後にほどいて使っています。ほどくと糸にくせがついているので、蒸気を当てて伸ばしてから使います。(ほどいて編み直すと、少し細くなってしまいますから、1玉多めに購入しておくことをおすすめしています。)
サイズ通り編めたら、最後はアイロンがけで形状記憶
無事最後まで編みあがりサイズ通りに編めたら、裏からアイロンの蒸気を当てて整えます。ウールの場合、蒸気を当てると繊維がゆるみ、そのまま冷めるまで置いておくとその形が記憶されるようで、その後お洗濯をしたときも形が整いやすくなります。
アイロンがけのことは別ページにもまとめていますので、参考にしてください。
まとめ
まずは試し編みをしましょう。
ゲージが編み図のものと違う場合は、針を変えて調整しましょう。
サイズ通りに編めたら、蒸気を当てて形を整え、形状記憶させましょうね。
編物教室ニットブランチでは・・・
- 毛糸のラベルに書いてある針で編んでみる
- 各自の手加減によって、その針と糸の相性がいいか見極める
- きれいに編める号数を見つける
- ゲージを取る
- そのゲージに合わせて目数調整をする
少し面倒とも思える手順を踏んで、「きれいな編み地でちょうどいいサイズに編む」ということを実践しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。