こんにちは、Knit BRANCHです。
酸性染料を使用して毛糸を染めています。
今回は1%o.w.fという薄めの濃度での混色を試してみました。1%o.w.fというのは、例えば100gの毛糸を染めるときに1gの染料を使用して染めているということを表しています。
使用した染料
三木染料店で購入した酸性染料です。カヤノールやスミノールという名前はメーカーによって変わりますが、すべて酸性染料です。市販の染料は、温度が低くても染まるものや使用する染料の量が違うものなどさまざまなので、毎回同じものを使用するようにしています。
前回は3%o.w.fだったので、はっきりとした色に染まりましたが、今回はどうなるでしょう?
染色方法
いつも染めている方法を応用して染めています。
今回は1%o.w.fと、さらに染料を減らした0.33%o.w.fで染めています。0.33%o.w.fと小数点以下が細かいのは、1%o.w.fで染めるための染料を3倍に薄め、結果的に1/3の染料を計っているためです。もうここまでくると、おおよそこんな値ですという程度ですね。
混合比は1:1。赤・青・黄から2色を使用し混合しています。
染色結果
こちらは加熱が終わり、放冷中に撮影したものです。左側の丸いビンが1%o.w.f、右側の四角いビンが0.33%o.w.fです。
上からのぞくと色の違いが分かります。こちらは赤と黄の混色です。
こちらは青と黄の混色です。
こちらは赤と青の混色です。
乾燥中の写真です。
少し柔らかい色になりました。乾くともう少し薄くなると思います。前回までの濃い色と比べて、色の入り方にむらがあります。液の中に溶けている染料が少ないため、均一に染めることが難しくなってきました。
こういったムラを防ぎたい場合には、均染剤が販売されているので使用してみてもいいですね。
乾いたときの写真です。写真で見ても分かるくらい、緑とむらさきの薄いほうは(0.33%)はムラになっちゃってますね。均染剤の効果をいつか試したいです。
気が付いたこと
・ウールとナイロンの染まり方が違うようです。色によって大きく違う時もあれば、それほどでもない時もあります。
・濃い色の時にはあまり気になりませんが、薄い色の場合は溶けている染料が限られているため、差が出やすいです。
・ムラがあるというよりは、繊維の内側と外側で違う感じ、もしくは芯のところとふわふわしているところが違う感じです。
・薄い色に染めるときは、混色せず緑色や紫色の染料を使用したり、均染剤の使用も考えたほうが良さそうですね。
染料は三木染料店で購入しています▼
染めるときは酢酸または食酢を使用します
最後までご覧いただきありがとうございました。