こんにちは、Knit BRANCHです。
2021年の秋、1冊目は「ノマドのニット」を購入しました。
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小学館のこちらからも同様のものをご覧いただけます▼
ロピーについて
タイトルにもある「ロピー」はアイスランディックシープから作られたウールの糸です。毛糸の商品名でもあります。
他の毛糸に比べ脂分が残っており、編んでいるときはちょっとごわごわ、水通しをして、ようやくなじんでくるようなちょっとごつめの毛糸です。
あまりヨリがかかっていないので、糸の引き方によってはスーッと伸びて切れてしまうロービングの毛糸ですが、本の中にもあるようにフエルト化するためにはピッタリ。
ロピーには太めのアラフォスロピー、並太くらいのレットロピーがあり、この本の作品の中でベースとなっている「羊飼いのセーター」では、どちらの糸でも編めるように編み図の中では2種類の目数が示されています。
どちらの毛糸でも編めるのですが、できあがりの重さには差があり、太めのアラフォスロピーでは680g、レットロピーでは530gです。
どっしりとした厚手のセーターが好きな方もいらっしゃれば、重いのは肩がこるからあんまりいう場合もありますから2種類の提案はうれしいですね。
ロピーの色について
本の中の作品はそのほとんどがナチュラルな色味で編まれています。羊本来の色に近い感じで、白やベージュ、茶色にこげ茶、そしてグレーに黒。
私はそういう自然に近い色がすきですが、その反対にはっきりした赤やからし色、そして鮮やかなブルーも好きです。
ロピーの毛糸はこんな色もあります▼
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ノマドからは少し離れてしまうかもですが、カラフルなロピーもありですよね。
作品について
羊飼いのセーターをはじめとして、作品は20点くらい。
セーターはネックから編むものがほとんどで、輪針を使用してぐるぐる編んでいきます。
輪針で編むいいところは、編み図をそのままに編めるところ。裏から編むことがないと、編み図の記号を読みかえる必要がありません。それに重さが出たときも棒針に比べ輪針の方が編むのは楽です。
とじはぎの必要がないから、どんどん形が見えてくるのもいいですね。
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フエルト化させて完成する作品
もう一つの特徴がフエルト化させて作品を完成させるところ。すべてではありませんが、編んでから洗濯機や手でごしごしこすってフエルト化させて仕上げています。
バッグの場合はフエルト化させた方がしっかりとしてそのまま使えますし、ウェアの場合は毛糸がからみつくことにより風合いが変わり、風通しが少なくなり暖かくなります。コートなどの仕上げがこの方法になっています。
バッグはサイズが多少変わっても使えますが、ウェアはある程度縮み具合を確認する必要があります。
編んでからのフエルト化もわりと縮みます。ゆるく編む方ならなおさらです。縮み方には個人差があると思うので、ウェアの前にバッグや小物を編んでフエルト化させてみると、縮むということを実感できると思います。
この本の糸とは違いますが経験からすると、洗濯機でフエルト化させる場合、1,2回の洗濯ではあまり変化がなかった編地も、あるとき急にフエルト化が進むようです。途中からは手で仕上げたほうが全体が均一にフエルト化でき、きれいに仕上がりました。
編んでからのフエルト化は羊毛からのフエルトと違い、形はあまり変わらず(大きさは変わります)風合いの変化を楽しめます。
この本の作品の2度おいしいところを、ぜひ味わってください。
最後に目次ページだけ写真でご紹介▼
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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