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[編物検定]毛糸3級に合格するために。いよいよ製図が試験範囲に、

 

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こんにちは、Knit BRANCHです。

前回に引き続き、級ごとのポイントを、実際に受検するにあたって勉強したことや受検後の反省などを踏まえてまとめていきます。今回は3級理論です。


実際に受検する際には、最新情報を下記協会にて確認してください。
手引の申し込みもこちら、もしくは各支部へ▼

毛糸・レース編物技能検定試験運営、日本編物検定協会

編物検定3級に合格するために

3級の審査基準

「毛糸編物の基礎的な知識と技能について応用する能力を持ち、実技欄に示された程度の作品の製作ができる」となっています。

試験時間

4級から1級まではすべて同じです。

(参考)

  1. 理論(学科)30分
  2. 理論(学科)60分
  3. 実技1 90分
  4. 実技2 90分

それぞれの間には休憩が入ります。

内容について

理論は、より内容の幅が広がり問題数が増え、選択問題ではなく記述式が多くなります。

実技は時間内に編む量が増え、模様が複雑になります。引返し編みが入ってくるのも特徴のひとつです。

編物検定は年1回。

手引の勉強を進めつつも、好きなものをたくさん編んでみるといいのかなと思います。そうすることで、検定当日の時間内に編みきる力が付き、実際に理論として載っていることを経験することで、理解もしやすくなります。

ここまで進んできたら、検定の対策だけを編んでいるのはもったいないですよ。

 

では実際にどんなことが試験範囲なのか紹介します。受検に向けては、受験の手引を取り寄せ、それに沿って勉強を進めてくださいね。

 

ではスタート!

 

 

 

3級の理論

素材、用具、名称、色彩となっています。JIS記号については審査基準の表には記載されていませんが、実際には出題されます。

4・5級の内容は理解できているものとされているので、3級の手引だけで対策を進めないよう注意してくださいね。

①過去問を手に入れて、出題傾向を確認しよう。

素材、被服の名称について、細かい内容まで載っています。何を覚えたらいいのか、どのように勉強を進めたらよいか、迷いが出てくるころではないでしょうか?

そんな時は、過去問を取り寄せてみてください。

できれば、1年ではなく数年分。

問題を知ることにより、理論の大事なところが分かってきます。

実際の内容を見ると、素材については家庭科の授業で習ったかも?という感じ。実際の毛糸を選ぶ際にも役に立ちます。

用具は編み物をするときに使う独特なもので、中には使ったことがないようなものもあります。

色彩では、トーンについての説明が詳しくされています。

②3級からのポイントは、製図

3級は難しい、と感じる最大のポイントは、やはり製図ではないでしょうか?

「洋裁の経験があり製図は理解できます」という方、うらやましいです。

私は編物検定の受検をきっかけに製図の勉強を始めました。最初のころは、ただ暗記していくだけ。それでも級が進んでいくと、前の級の理解が一気に進んだりします。

より難しい内容を覚えると、前に覚えたことがやさしく感じるんですね。

編物検定の製図は、徐々に複雑になっていきますから、がんばって手引の内容についていきましょう!

まずは、部分名称を覚えるところから始まります。

背肩幅や着たけ、肩下がりなど、製図の理解を深めていくうえで、名称は大事なのでしっかり覚えます。

えりやそでのさまざまなバリエーションについての名称も出てきます。選択ではなく記述で出やすいところなので、正確に覚えましょう。

デザインと製図がつながってくると、よりいっそう理解が深まります。

3級の実技理論

実技理論の問題は、ずばり製図を書くことです。

原型から展開していく製図は、この実技理論に含まれます。

①採寸・製図記号・略記号は必須項目

実際に採寸するときのはかり方が記載されています。また製図する際には、製図記号が必要になるので、これもまた覚えます。

②原型はカーブの引き方に注目

編物検定の製図は基本的に1/5縮図になっています。

手引に載っている原型を見るときには、ぜひカーブの引き方に注目してください。

例えば婦人用原型の後身頃の場合、バストラインやウエストラインは直線なのですぐに引けますね。

では、そでぐりはどうしよう、となった時にどんなルールで線が引かれているか、確認してみてください。

ショルダーポイントから真っすぐおろし、バストラインと当たったところ(点A とします)までを3等分しています。下から1/3の点とバストラインの端を結び、2等分します。2等分した中央の点と点Aを結び、その中央を通るようにカーブを引きます。文章で書くと分かりづらいですね。

この文章から理解するというのではなく、製図を注意深く見てほしいということの例えとして、書いてみました。

試験では、前身頃・後身頃の原型が記入されている状態からスタートです。

スタイル画を見て製図します。

寸法の指定がされているところを手掛かりに、順番に製図していくと分かりやすいですよ。

婦人用ベストやプルオーバーは出題されやすい問題ですし、基本となってくる形なので、まずは取り組んでほしいところです。

えりやそでは原型が記載がないので、白紙の状態から製図できるようにします。

③製図以外も実は大事

どうしても製図に目がいってしまう3級の実技理論ですが、ほかにも手引の内容には大切なところが多くあります。

実際にセーターを1枚編むときに必要な技術が満載です。

例えば、編ゲージのこと。

そでやネック、肩の目数の増減の計算方法。

肩の部分を編むときに必要な引返し編の編み方。

様々なネックラインの製図。

そでの付け方ととじはぎ。

実際の試験では、その一部が出題されるだけですが、ここまでくると編み物の基本と応用は完了だと思っています。

 

2級以上は発展かな

 

内容が難しく分からない時は、ぜひ各支部の講習会に参加してみてください。編検仲間が見つかるかも

宮城県支部でも参加される方を募集していますヽ(´▽`)/ 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。