Knit BRANCHの編み物ブログ

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靴下のかかとの編み方。10通りを編んで比較。皆さんはどの編み方で編んでいますか?

こんにちは、Knit BRANCHです。

靴下のかかとの編み方はいろいろありますね。普段は引返し編みを使ったかかとで編んでいますが、ふといろいろ試してみたくなり、実際に編んで比較してみました。

試し編みしたのは、10通りのかかとの編み方。今回は、かかと部分だけを編んでみました。糸はすべて同じものを使用しています。

基本は1周48目、そのうち半分の24目を使用してかかとを編んでいます。addiの輪針80㎝を使い、マジックループの方法で編んでみました。

個別の写真はすべて、(1枚め)左側が表、(2枚め)右側が裏です。

靴下のかかとの編み方。10通り編んで比較してみました。

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試してみたかかとの編み方

①いつもの靴下:引返し編み使用

いつも編んでいる、糸印を使う引返し編みを使った編み方。かかとだけ色を変えたり、もう1本糸を引きそろえて補強したりしてもおもしろいですね。はき口から編んでも、つま先から編んでも使える方法です。

編み方はこちらに載せています。後編もあり。

www.amimono-seikatsu.com

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かけ目を使わず糸印を使って引返し編みをする方法です。かけ目を使わないことにより、すき間は少なめ。2目おきに引返しをするので、編み目もゆるみにくいです。
欠点は、引返し回数が少なくなってしまうこと。厚みのある足の場合は、足裏の部分に引返し編みを追加をしたりして対応しています。

本体をゴム編みで編むときなど、目数が多い靴下の場合は、その分引返せる回数が増えるので、問題ありません。

②いつもの靴下を1目ごとの引返し編みにアレンジ

①の引返し編みを使用したものと仕組みは同じです。①では2目ごと残しながら引返し編みをしていますが、ここでは甲側に近い方を1目ごとの引返し編みに変更して編んでいます。

その分、引返す回数が増えるので、かかとには、より大きな角度をつけることができます。
写真は、片側につき2目ごとが2回、1目ごとが4回で、合計6回引返しました。

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どうしても1目ごとの引返し編みは、あいだが空いていることが少し気になりますが、履き心地には影響ありません。角度が深くなった分、かかとを包まれている感じ。

2目ごとをやめ、1目ごと6回でも見た目はほとんど変わりませんでした。混乱する場合は1目ごと6回の方が編みやすいです。

ソックヤーンで編むときの目数の覚え書きはここをポチッ

③ラップ&ターンで引返し編み

ラップ&ターンの方法で糸を巻き付けながらで編んでいます。今回は片側につき1目ごと6回ラップ&ターンしました。 

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ラップ&ターンのいいところは、余分の糸が針にかからないこと。かけ目の糸があると、目数の数え間違いにつながることもあります。

ラップ&ターンは、引返す1目手前で操作を始めます。段消しはラップした糸とラップされている編み目とを一緒に編みます。

ラップした糸を見落とさないように注意が必要。でも、小さめのラップじゃないと目立ってしまう。慣れれば問題なしです。

こちらにもまとめています。

www.amimono-seikatsu.com

④ドイツ式引き返し編み

こちらも引返し編みを使用して編んでいます。かけ目を使用しますが、かけ目の仕方とそのあとの段消しの2目一度の仕方が異なります。

ジャーマン・ショート・ロウ。今回は1目ごと8回引返ししています。

atelier-knitsさんのページを参考に編みました。

atelier-knits.com

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ドイツ式のいいところは、引返す操作も段消しも、表・裏同じ手順でできるところです。

かけ目をするので、少しのすき間は仕方がないと考えるか、なるべく小さいかけ目になるように気を付けるか、どちらかになると思います。

ただ、気にせず編んでも、一般的なかけ目より目立ちにくい工夫が、糸のかけ方にありました。

英文パターンのように、操作方法のみを見ながら順に編むときには問題ありませんが、日本の一般的な編み図を見ながら編むときには、少し混乱するかもしれません。

段消しの時、かけ目とすべり目を一緒に編むというところが、混乱の原因かなと思います。

こちらにもまとめています。

www.amimono-seikatsu.com

 

⑤三角に減らしながら編んで拾う形

三角に減らしていき、端の目を拾いながら増やしていくパターン。

引返し編みは使わないけれど、できあがりの形は似ています。

あらかじめ編んでいく形が想像しやすいパターンです。

初心者の方にもおすすめ。

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あむゆーずよりスクリーンショットで引用しています

拾い方はこんな風に

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減らしていくときは、はしの目を2目一度して、増やすときは編み地から拾って新しい目を作りながらかかとを編んでいきます。

この編み方の一番いいところは、間違えたときに戻りやすいこと。初心者の方が、とにかく靴下を編みたいという時には、このかかとの編み方がおすすめです。

かかとだけ色を変えることもできますし、向きは変わりますが、はき口から編んでもつま先から編んでも使える方法です。

欠点は見た目でしょうか?裏側はあまりゴロゴロしませんが、表は少しボコボコするので、ピッタリの靴を履いたりすると、押されて痛いかも。

⑥後付けするかかと

毛糸だま2015春号 No.165を参考に編みました。

かかと部分に別糸を入れておき、後からほどいて目を拾い、かかとを編みます。

かかとに穴が開いてしまったら、何度でも編み直すことができる方法です。

目を減らしながら編むつま先と同じようなことを、かかとでも行います。 

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ポケットを編むときのように、別糸を入れておいて、そこをほどきながら目を拾います。

靴下のつま先を編むように4か所で減らしながら編んでいくと、かかとになります。

かかとだけ別の色で編むと、ポイントになってかわいいし、編み直すときも目を拾いやすいと思います。

別糸から目を拾うところがきもですから、そこはていねいに行いましょう。

今回はまず目を拾い、1段はそのまま表編みで編んで、次の段で目数調整をしました。いきなり編み始めるより、甲とのつなぎ目がきれいに仕上がると思います。

⑦Opal糸オリジナルの編み図:ボックス型靴下のかかと

今回はけいとやさんで翻訳されたものを見ながら編みました。

この編み図は、「Opal毛糸の製造販売元のTUTTO社がウェブページで公開している、ドイツ流の靴下の編み方を同社の許諾を得て日本語に翻訳したもの」だそうです。

編み図はこちらでご覧いただけます。サイズ別の早見表もありますからとても便利!
Opalオリジナル ドイツ靴下の編み方 - Opal/Schoppel毛糸とaddi編み針の専門店【けいとや】

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はき口から編んでいくタイプのボックス型かかとです。

サイズが豊富に展開されているので、Opalの糸で編むならそれを参考にすぐに編み始められます。

まずかかとの長方形部分を編み、かかと底を編んで目を拾って三角まちを編んでいきます。

目を拾う部分があるので、裏側にはどうしても1本線が入りますので、ゴロゴロが気になる方は、次のユキロザさんのかかとの方が、向いていると思います。

そのままの説明で編むと、どうやら右上2目一度の代わりにねじり目を利用しているよう。左右で見た目が変わるので、そこは適宜アレンジしてもいいのかなと思いました。

かかとは長方形に編むだけなので、ぜひ模様を入れて楽しみたいですね。。

ボックス型かかとは、本体の目数が同じ場合、引返し編みを使用するよりボリュームのあるかかとが編めるので、本体がメリヤス編みの靴下には特に向いていると思います。

⑧ユキロザさんの靴下のかかと:三角マチが入る形

けいとやさんでOpalの靴下の編み方を見ていて、見つけました。けいとやさんのサンプルを編むためにも使われているそうです。ユキロザさんのブログに編み方が載っていますので、紹介します。

ユキロザの「つま先から編む靴下の編み方」 – Paws@Work

keitoya.ocnk.net

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こちらはつま先から編んでいくタイプのボックス型です。

目数を48目に変更することが面倒だったので、表示通り54目で編みました。(かかとの模様は入れ忘れました、すみません)

ボックス型かかとですが、目をまとめて拾うところはないので、うらもゴロゴロしませんよ。

ユキロザさんのページでは、自分のサイズに合わせて編めるような提案がされていますので、ぜひご覧になって編んでみて下さい。

次回この方法でかかとを編むとしたら、スニーカーソックスみたいな形に挑戦したいです。かかとはしっかり包まれそうだし、最後の何段かの色を変えて靴からちらっと見えるのもいいですよね。

⑨マルティナさんの富士山かかと

マルティナさんが編んでいるOpalの糸で編む靴下で使用されている富士山かかとの編み方です。

こちらを参考に編みました。

www.youtube.com

 

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こちらは、まず、はしを減らし目しながら三角に編みます。そして、その目を拾いながらではなく、拾ったところをそのまま編み目として利用しながら、目を増やしてかかとを編む方法です。

拾ったところをそのまま目にするので、少しつっぱっているような仕上がりになってしましました。

次に拾って目になるところは、ある程度ゆるくしておいた方が、編みやすいです。(私がきつすぎるだけかな?Opalの糸なら伸縮性がいいから大丈夫かも)マルティナさんは、スムーズに目を拾っていらしたので、慣れると問題ないと思います。

今回はすべてマジック・ループの方法で輪針を使用し編みましたが、この方法は輪針だけでは、編みにくいところがありました。

⑩まっすぐあむだけ びっくり!くつ下より

今回は他と同様に編むため、少しアレンジして輪で編んでいます。最後にとじる必要があります。

参考にした編み物本はこちら

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かかとを作るために、ガータ編みの伸縮性を利用しています。

メリヤス編みとガータ編みのゲージや伸縮性の違いを利用して編むかかとです。

何段分ガータ編みを入れるかは、様子を見ながら調整できるので、簡単に室内履きを編みたいときに便利なテクニックです。

この形のようにひじのサポーター(冷え防止用)などを編むことにも応用できそうですね。

わきの部分は最後にとじるので、裏から見ると左右に1本ずつ線が入ります。 

番外かかとなし:スパイラルソックス

ゴム編をらせん状にずらしながら編んでいく方法。かかとをあえて作らなくても靴下になる、スパイラルソックス。ずらし方はいろいろだと思いますが、ケストラーさんの本を参考に編んでみようかなと思っています。

こちらの本には今回編んだものも含めて、ダッチ・ヒールフレンチ・ヒールラウンド・ヒールショート・ロウヒールの後付け の方法が載っていました。

残念ながら、もう販売されていないと思います。図書館などで見かけたらぜひ!

編んでみて・・・

今回まとめて試してみたかかとの編み方は、それぞれにいいところがあります。求めている形や難易度によって、使い分けています。

思いつくまま編んでみた感想を載せました。個人の感想ですから、参考程度に。

ぜひ、実際に編んでみてくださいね。

 

今回は靴下のかかとの編み方の比較でした。
編み物の参考になれば幸いです。

 

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