こんにちは、Knit BRANCHです。
残っているソックヤーンを活用して猪谷さん(いがやさん)の靴下を編みました。
かなり特徴のある猪谷さんの靴下。細かなこだわりが詰まっていてとっても足にフィットします。独自の記号で編み方が示され、その解読方法が本に掲載されています。
掲載本はこちら▼
今回は、感想や、編むときに気を付けた私なりの解読メモをまとめます。編み図の代わりになるサイズ表や分目図は本に掲載のものをご覧ください。
今回編んだのはこちら▼
編み図
暮らしの手帖
2021/11/25発行第5世紀15号
p52-p63「猪谷さんの靴下」のその後
使用針
棒針5号5本針
使用糸
片足分65g使用。
今回使用したソックヤーンは、
- 全体にOpal 青系(たぶんバタフライ)
- 全体にOpal KFSオリジナル単色 ローリエ
- かかと部分にOpal モネシリーズをプラス
- つま先部分にOpal KFS138 気仙沼“祭”と極細をプラス
片足分で1100円くらいです。
解読メモ
こちらは私の編み物メモです。普段の編み図記号と異なる点などをまとめています。
- VとΛ ⇐この記号。かぎ針の編み目記号と似ていますが、操作は逆となるので注意する
- 減らし目は左上2目一度が基本
- かぶせ目と書いてあるところは、JIS記号のかぶせ目ではなく右上2目一度のこと
- かかとを編むときはかぎ針も必要
- 引返し編みは独自の方法なので文章を先に読んでもピンとこないが、編みながらだと分かるので、とにかく編んでみる
- 独自の方法が分かりにくい場合は、引返し編みを利用する方法なら別の方法(ラップ&ターンやドイツ式など)で編んでも、他の部分で猪谷さん靴下の良さを十分に満喫できる。
- かかとのところで6本棒針を使用することになるが、5本針しかない時は編み休む部分にほつれ止めや別糸を利用する。
- つま先部分のメリヤス止めは角がとがらない方法が記載されているので、おすすめ。
途中経過
今回は本の通りの目数で棒針を6号から5号に変えて編みました。
普段の編み方は少しゆるい方です。
▲糸を引きそろえて編むので、残っているソックヤーンを集めてきました。糸は中細が基本です。
▲最初は3本引きそろえます。
棒針は165㎜がおすすめとなっていましたが、200㎜を使用。かかとの部分はやはりもう少し短い方が編みやすいと思いました。
▲作り目を分けたところ。最初の糸端の処理にも工夫がありました。糸端がないでしょ。
▲糸端がないことで編み始めが分かりにくいのでマーカーをつけておきます
▲かかとの手前まで編みました。
▲かかとを編んだところ。糸を増やして厚めの仕上がりです。
▲たたむと形はいつもの引返し編みのかかとと同じです。
▲編みあがりです。針も5号ですしスイスイ編めました。しっかりとした編地になるので手が少し疲れます。続きはまた明日。
「猪谷さんの靴下」の特徴
▲つま先はかかとほどではありませんが厚めになっています。最後のメリヤス止めは角が丸く仕上がりゴロゴロしません。
▲一番厚いかかと部分。引返しの編み方にも特徴があります。
▲くびれ部分。足にとってもフィットします。
▲はき口のゴム編みが長いのも特徴的。
▲分厚い靴下ですが、かかと部分でおりたためば収納する時もかさばりません。
▲折りたたんで横から見たところ
重さとサイズの記録
▲今回編んでみたところ、片足で65gでした。本体は4plyの一般的なソックヤーンを引きそろえて使用。つま先は極細を少し使用しています。
▲はきぐち部分のゴム編みは平置きで幅7.5㎝です。
▲メリヤス編みの部分は平置きで幅9㎝です。
▲そこの長さはかかとからつま先までで24.0㎝になりました。
はいてみました
▲薄いタイツの上に履いてみました。ふだんは23.5-24.0㎝の靴を履いています。ちょうどいいです。
本に掲載されているサイズ表を見ると、足の長さに合わせて編むなら、もう少し大きく編むようになっていました。
感想
猪谷さんの靴下はみっちり厚い靴下なので糸をたくさん使います。引きそろえているから途中で足しながらでも編みやすく、半端な糸の寄せ集めでも大丈夫ですが、量は十分に必要です。
中細2本の代用として並太も使用できるので、太さが異なる糸の活用にも最適です。
本には自分サイズに編めるようにサイズ表や「マイ寸法図」を書き込める表が掲載されていますが、編み方はかなり特徴的なので、本の解読通りの目数でまずは片足編んでみることをおすすめします。
「猪谷さんの靴下」と似たような靴下は他にないと思います。
とっても編みやすく履きやすい靴下レシピです。
再掲載されてほんとよかったなぁと思います(*´∀`)♪
編み方掲載本はこちら▼
Amazonにはまだあるみたい(2022/1/15現在)
最後までご覧いただきありがとうございました。