こんにちは、Knit BRANCHです。
編み図記号はたくさんありますね。
編み方が特に分かりづらいのが引き上げ目とすべり目に浮き目。似たような編み方だけど、できあがる模様が異なる3つの編み方です。
その中で、今回は引き上げ編みについてまとめます。
引き上げ目を編む編み方には2種類あり、1つはかけ目を使うポコポコとした模様を編むタイプ、もう1つは一度編んだ目をほどいて編むタイプです。こちらは模様は似ていますが積み上げたレンガのように平面に近い仕上がりになります
今回はポコポコタイプになる編み方です。
引き上げ目を使用した模様
▲できあがりはこのようなポコポコを目指します。
▲裏面はこんな感じ。こちらも特徴のある編み地です。
参考編み図
▲白と黄色の2色で編む引上げ目が入った模様編みです。2段目の黄色部分を3.4.5.6.段目と一緒に引上げ、7段目でまとめて編むテクニックです。
編み図では四角いますのような模様ですが、実際は角が取れ丸く見えます。
編み図の読み方
▲引上げ目は、長さはその模様により変わりますが「U」を逆さまにしたような記号で表されます。上の写真のようにその根元部分は普通に編み、伸びている頭の段まではかけ目とすべり目の組み合わせ、頭のすぐ上の段でまとめて編みます。
この考え方はすべり目や浮き目でも同様です。
注:「すべる」とは、向きを変えないように左の針から右の針に移すことです。
編み方(参考編み図を編みます)
▲作り目を1段目として2段編みました。今回は23目です。
▲3段目は白なので、新しい糸をつけます。
▲引上げ目の手前まで5目編みました。
左手に糸をかけて編む場合
▲白でかけ目をしながら引き上げる黄色の目をすべります
▲同様に端まで編みます。引き上げ目を編む4か所に黄色の糸がかかっています。かけ目した糸もあわせると全体では4目多くなり、27目あるように見えます。
▲4段目です。まずは5目編みました。
▲引き上げるところはかけ目をしながら、引き上げる目と前の段でかけ目した糸を一緒にすべります。
右手に糸をかけて編む場合
表編みの時は
▲まずは表を見て編む場合です。ここでは表編みですが、糸を手前に持ってきて引き上げる目をすべります。写真ではすでに2段進んでいるので引き上げる目とかけ目2本を一緒にすべっています。ここではまだこの段でのかけ目はできていません。
▲次の目を編むところです。この次の目を編むところで糸を向こう側に持っていくのでかけ目ができます。
裏編みの場合
▲続いて裏を見て編む場合です。ここは裏編みなので、もともと糸は手前にあります。
▲裏編みを編むように針を入れたら、糸を巻き付けます。ここまではいつもの裏編みと同じです。
▲糸を巻き付けたらその状態のまま、まとめてすべります。糸はかけるけれど、編まないというところがポイントです。
6段目まで編んだところ
▲6段目まで編みました。針に糸がたくさんかかっています。
▲拡大すると、かけ目4回分がまとめてかかっているのが分かります。ここまでくると黄色の引き上げてきた目は下に隠れています。
かけ目の向きがねじれずそろっていることがポイントです。
7段目
▲いよいよ引き上げてきた目とかけ目をまとめて編むところです。ポコポコとした模様に編む場合は引き上げてきた目の色と同じ色で編みます。写真は端から5目まで編んだところです。
▲引き上げてきた目と4回分のかけ目を左上5目一度の要領で編みます。右の針を入れる向きはすべり目とは異なり、左の針の根元から矢印の方向に入れて編みます。
▲2段目の黄色の糸が持ち上げられ、かけ目をした白い糸がまとめられているのが分かります。引き上げ目のところはまわりの目より長く伸びます。
▲裏から確認するとかけ目4本がまとめられているのが分かります。
▲もう1段編むと編地が落ち着き、ぽこぽこ模様が現れます。
完成
▲最後まで編みました。引き上げ目を編む位置が段によってずれているので、このような模様ができあがります。
▲段数を数えてみると白4段、黄色4段が繰り返されます。
▲裏側はこんな風になっています。
編物検定では編んでからほどく方法で引き上げ目を編みます。
こちらもいつか比較できたらと思っています。
ブリオッシュ編みの時はかけ目を使う引き上げ編み▼
こちらの本に出てくる引き上げ編みは編んでほどくパターンです▼
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